恋が、生まれました。*短篇集*
花音は私の大事な友達。


日高くんが花音のこと好きになるの分かるよ。可愛くって、すごく優しい子だもん。

私だって、好きだもん。






「花音には、もうとっくに振られてんだよ俺。」



「えっ?」



「それに、おまえが俺の事ばっかり見てくるから、俺までおまえが気になって気になってきちまってさ、どうしてくれんだよっ!」



「へっ?」


私は、ぽかぁーん‥‥‥



「だから、小松のことが頭から離れてくれねぇーんだよ!」



「日高くんは、私のこと好き?」



「分かんねぇよ‥‥‥‥今まで花音が好きだったのに、俺ってば、こんな単純バカだったっけ?」


日高くんは、頭をワサワサしながら立ち上がり、私の近くへと一歩一歩歩み寄る。


「おまえも、俺のこと好きなの?」



「‥‥‥‥分かんない。けど、膨らんで行くんだよ、日高くんってゆう風船が大きく大きく‥‥‥。」


日高くんを見ると、なんか可愛いかった。

だって、お肌が桃色になっていた。



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