狼少年と黒猫さん
―――…
「大神さん!」
その日の昼休み頃に、黒猫に話し掛けられた。
「え?……はい?」
ぼくは、思いっきり腕を引っ張られて、そのまま屋上の方へと、つれてかれた。
「えっ…と。黒野さん?」
恐る恐る聞いてみた。
「あの!……ウサギ。ウサギの件で!」
黒猫がこんなにオッキナ声を出したのは初めてだ。
「……はい。」
「席…近くですよね?……今後一切、話さないでください!!」
急に、言われて驚いたよ…そりゃ。