狼少年と黒猫さん
「……あ…へ?なっ…。おぉ…大神ッ君!?」
目を見開いているが、無視。
「貴方みたいに、酷いこと…しないし。」
ボソッと、付け加える。
「…だって。彼女を、好きだから。」
『大好きです』と、告白したわけでも無い。
嘘で始まり、嘘で固まった恋。
濃厚でも無い。
少女漫画にしたら、人気ゼロな感じ。
でも、
それでも、
“好き”って気持ちに気がついたら、
それで、嘘は終わりなんだ。
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