狼少年と黒猫さん



「はーい。」


気が乗らなくて、いつもより低い声で返事をする。



そして、ドアを開けた。




すると、夜の月の光がいい具合に当たっている少年が居た。



「あ、ねぇ…君さ、黒野音乃子っていう女の子知らない?」


微笑んだら、とても可愛くなる少年。




どうやら、黒猫のお客様らしい。


「…どちら様?」




訪ねると、学生証みたいな物を見せてくる。



「じゃあーん!三浦奈都って、言うんだ…。」



ソバカスが特徴で、1度茶髪に染めたらしく黒髪に茶髪が混ざっている。



きっと、放置しているんだ…。



それに、身長も僕より小さい。



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