狼少年と黒猫さん
そうなのだ、今日の夜のご飯は肉じゃが。
それも、僕が一生懸命作った。
「うわぁあー!!…僕ね!ずぅーと、音乃子ちゃん監視してて、その上探してたから…。まだ、食事してないのぉ!!!」
うへへへ!と、笑いながら舌を出す奈都さん。
「…食べてきなよ、奈都。」
笑みをこぼす黒猫だけど、
僕の手作り&ここは僕の家。
こいつは、ふざけているのか…。
「わぁあ!!!いいのぉ!?」
急いで、リビングに向かう奈都さん。
テンションが以上に高い。
そして、何だか見た目がよく見れば外国人とのハーフみたいだ。
「ねぇ!黒猫。」
そこで、奈都さんを微笑みながら見つめている黒猫を引き止めた。
「ん?なによ…。」
「あんさ、奈都って人…ハーフなの?」
質問してみるが、
「んー…詳しいことは知らないなぁ…」
と、笑みをこぼした。