狼少年と黒猫さん


――――


「ねぇ、オーガーミは、この豪邸に一人で暮らしているの!?」


「……嫌、違うけど?」



喋りながら、肉じゃがのジャガイモを口に放り込む、奈都さん。





「ふぇーん…ふぇふぉかふぉくひぃなふぃじゃん!」




口に入れすぎて、なにいってるのか分からない。



「ふーん…でもかぞくいないじゃん!……だってさ。」



黒猫が、通訳をする。

「んー、家族は…全員、今留守なの。」



そう、言い終わるとごちそう様と、席をたつ。






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