狼少年と黒猫さん



「大神さん♪大神さん♪」


学校について、部活が終わったウサギがむやみに話してくる。

「んー…?なに?」


「おーはよ♪」


なんだ、こいつ。


「あー!そういえば、音乃子って、今どこに住んでるのかな?」



暑い時期なのに、


セーターを萌え袖のために着用するウサギ。



「……知らねーよ。」



「………ふーん。今日の朝ね。音乃子ちゃんに会ったの。相手は気づいてなかったけど。」




話を、続けるウサギ。

「…出てきた家の、表札。“大神”だったの」



ニヤリと、口元を緩めるウサギ。


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