狼少年と黒猫さん
「んなッ!?」
あぁ…多分、私の顔真っ赤だろうなぁ。
恥ずかしい。
「ち、ちちち違いますよ!」
「あら、なら…隆ちゃんの片想い…かしら?」
……?
お母さんは、微笑みながらカプチーノを一口。
「あの子ねぇ、わかりやすい子なの。」
マグカップを、皿の上にコトンと載せてから、ゆっくりと目を閉じた、お母さん。
そして、胸に手を添えた。
「小学生の時なんかね…、授業参観にわたしだけ行けなくてね…」
ショタ…大神くん。
絶対に可愛い。
「そしたら、普通にしてるふりして、泣いてたの。」
…それって、分かりやすいとかなのかな?
「ほう。」
でも、一応頷く。