Two×Love 〜2人目の運命の人〜
「ちょっと待って!!」
あたしは思わず彼を引き止めてしまった。
「ん?」
振り返った彼に夜のネオンがサッと当たって、少しかっこよく見えた。
「いると思うよ、運命の人」
あたし何言ってんだろ…。
ちょっと恥ずかしいし。
でも、なんかね…
この人にはちゃんと答えたかったの。
直感だけど、答えなきゃいけないと思ったの。
「そっか」
彼はあたしの言葉を聞くと、そう言って一瞬だけ、本当に一瞬だけニコッと笑った。
優しい顔で。
なーんだやればできるんじゃん!!
今日初めて会っただけの彼なのに、ただ笑ってくれるだけで何だかちょっと嬉しかった。
「気をつけて帰んな」
さっきの冷たい顔で言う彼。
あれっ?
ところでこの人名前ってなんだっけ?