Two×Love 〜2人目の運命の人〜

俺だって彼女がほしくないわけじゃない。


恋は素敵なものだと思う。


デートして、美味しい物を一緒に喰ったり、ドライブしたり、夜景を見たり…

好きな人と一緒にいられたらどんなに素敵だろうって憧れはある。



でも


俺はそれ以前に、自分の気持ちを素直に“好きな人”に伝えた事がない。

今まで一度だって。



恋人って関係じゃなくても、友達として一緒にいられるだけでも幸せだって感じていたから。


笑顔を見るだけで


話をしてるだけで


近くにいてくれるだけで

どんな小さな些細な事だって、大げさかもしれないけど星屑をばらまいたみたいに光輝いてた。



けど、それは



ただ「好き」って言葉から逃げていただけだった。



俺は好きな人に素直な気持ちを伝える勇気がない腰抜け。


ずっと「ごめんなさい」ってフラれるのが怖かったんだ。


男のくせに臆病者の根性なし。



結局


俺は自分の気持ちを何も伝えられないまま



すべてを失ったんだ━━…
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