Two×Love 〜2人目の運命の人〜
“ピピピッ、ピピピッ…”
勇馬の携帯が鳴った。
「あー千夏、うん、うん、祭り?行く行く!!櫂もいるから連れて行く、はい、じゃああとでねー」
嫌な予感……。
しかもいつから千夏って呼び捨てだっけ?
「今日近くの神社で祭りやってるから来ないかって。
千夏と未菜ちゃんもいるらしいから行かない?」
「俺はパス」
「言うと思ったよ…
だって俺と千夏がペアになったら、未菜ちゃんが1人になっちゃうでしょ?だから櫂は未菜ちゃんと一緒に仲良くさ。
だから頼む!一生のお願い!!」
一生のお願いって……そう言ってこの前の合コンも付き合ったじゃんかよ。
もう何回目のお願いだよ!?
それに、森山未菜の相手なんか俺がしたくねぇーしな。
「お願い、お願い、お願い、お願い、お願い……」
「うっせぇーな!!」
「行くまで言うし!
お願い、お願い、お願い、お願い、お願い…」
「わかったよ、行けばいいんだろ…行けば!」
あきらめ悪いからな…勇馬は。
それにコイツには借りがあるし。
まぁ、いいか
黙って歩いてればどうせ何もなく、すぐ終わるだろうし。
俺は
そんな軽い気持ちだった――…