Two×Love 〜2人目の運命の人〜
「運命の人っていると思う?」
「へっ?」
あたしは声がひっくり返ってしまった。
聞き間違い?
運命って…
今この人そう言ったよね、顔に似合わず。
「未菜も早く運命の人見つけろよ」
あの時
そう言ってあたしの前からいなくなった“あの人”のことをふと思い出した。
ズキンと胸が痛む。
大好きだったのに…
まだ忘れられない
きっとあたしの“運命の人”。
あたしは何も言えずに黙っていると、いつの間にか駅に着いてしまっていた。
彼は何も聞き返さない。
「じゃあ、気をつけて」
あたしにそう言って、彼はどこかに歩いていってしまった。