Le Petit PrincesseII
エドガーは彼女の席の隣である。


「エドガー君、よろしくね!」


そう言って彼女は青い瞳を細めて、笑顔を向けた。


「あぁ、よろしく。」


「そう言えば私の名前、まだ言ってなかったね!私はクリスティーナよ!」


「…クリス…ティーナ…?」


”私はクリスティーナ!よろしくね!”


エドガーには、目の前の彼女があの日の幼い少女と重なって見えていた。


それと同時に、あの日馬車から見た二人の悲しそうな瞳を昨日の事のように鮮明に思い出した。
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