Le Petit PrincesseII
「…どうかした?」


「い、いや!よろしく、クリスティーナ!」


エドガーが動揺を隠すように笑顔を作ると、クリスティーナは満足気に笑った。


だが、どう考えても目の前のクリスティーナは幼い頃に出会ったあの少女なのである。




「エドガー!」


授業が終わりエドガーは家路につくと、クリスティーナに声をかけられた。


「クリスティーナ?」


「よかった!人間違いだったらどうしようかと思ったわ!」


そう言って彼女は笑った。
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