Le Petit PrincesseII
「エドガーは学生寮に住んでるんだっけ?」


「あぁ。」


「いいなぁ。学生寮とかちょっと憧れる。」


「憧れるほどでもないよ。」


「憧れるわよ。私、学校から近いからって学生寮に入れてもらえなかったの。」


そう言いながらクリスティーナは肩をすくめた。


だが、それを聞いたエドガーははっとした。


クリスティーナはまだあの家に住んでいるのだろうか。


「そうだ!エドガー、私の家寄って行かない?」


「えっ?」


「紅茶も新しいのできたみたいだし!」


そう言ってクリスティーナはにんまり笑った。
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