Le Petit PrincesseII

クリスティーナの家

クリスティーナの家は、ほとんどあの頃と変わっていなかった。


決して広くはない貧しい家だが、今も掃除が行き届いているようだ。


だが、ふと家の外に干してあるお茶の葉のようなものが目に入った。
それもかなりの量である。


「ただいまー、ママ!友達連れてきたよー!」


「あら!いつも娘がお世話になっております〜」


そう嬉しそうに言う母も少し歳を取ったものの、あまり変わっていない。


「おじゃまします。エドガーです。」


そう言ってエドガーは軽く会釈をした。


「クリスティーナ!この子、礼儀正しいいい子じゃない!」


「ママってば!あ、エドガーはそこに座ってて!」


そう言われて座ると、クリスティーナと母は台所でお茶を淹れていた。
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