Le Petit PrincesseII
「エドガー、これが家の自慢の紅茶!」


そう言われて注がれた紅茶を見ると、とても綺麗なオレンジ色をしていた。


エドガーはなぜこんな貧しい家の中で、ここまで高級そうな紅茶が出てくるのかとても不思議だった。


二人も自分の分の紅茶を注いでいた。


「さぁ、遠慮せずに飲んで!」


クリスティーナの母は、少し楽しそうに言った。


「…いただきます。」


エドガーは一口飲むと、その香りの高さに驚いた。


「美味しいでしょ!その紅茶、実は家で作ってるの!」


クリスティーナは自慢げにそう言った。
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