Le Petit PrincesseII
「…僕はずっとクリスティーナとクリスティーナのお母さんに恨まれて、もう二度と会ってもらえないかと思ってたんだが…」


「そんなわけないじゃない!だってエドガーは何も悪い事してないわ。それどころか、必死でお城の人に弁解してくれたでしょ?」


「…クリスティーナ、ありがとう。」


気がつくと、二人はもうすでに寮の目の前まで来てしまっていた。


「あれ?私の家からすぐそこだったんだ!じゃあまた明日ね!」


「あぁ、また明日。」


そう言って、すぐそこの自分の家に入って行くクリスティーナの姿を眺めていた。


そしてエドガーはあの頃とはまた違った感情が芽生えている事に、まだ気が付いていなかった。
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