Le Petit PrincesseII

声を失った人魚姫

ステファニーは自分の部屋に戻ると、ヴァレンティーヌがシャワーを浴び終わっていた。



「ヴァレンティーヌ、自分で服着れたのね!」



ステファニーがそう言うと、ヴァレンティーヌは親指を立てた。




「でも、話せないって言うのが不便よね…。」


言うと、ヴァレンティーヌは縦に首を激しく振った。きっと激しく同意しているのだろう。



「でもまぁせっかく人間になれた事だし、可愛くしてから出かけましょ?」


そう言うと、ステファニーはヴァレンティーヌの赤い髪をブラシで梳かした。
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