Le Petit PrincesseII
「ヴァレンティーヌ、3日しかないけど頑張りましょう!あなたならきっと上手く行くわ!」



ステファニーがそう言うと、ヴァレンティーヌはステファニーの手を握った。

気合いは充分らしい。



「じゃあ今からあなたの好きな人に会いに行くわよ!」


そう言ってステファニーがヴァレンティーヌの手を引くと、ヴァレンティーヌは必死で後ろに下がった。



「そんな事言ってられないのよ…3日しかないのよ?海の泡になっちゃう!」


ステファニーの言葉にヴァレンティーヌは意を決したのか、大きく頷いて部屋を出た。



ステファニーがエリックの部屋の扉を開けると、ヴァレンティーヌの紫の瞳にはグレーの瞳が映った。
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