Le Petit PrincesseII
ステファニーはエリックの作った朝食を食べ終えると、洗面所で着替えをしていた。


着替えが終わって鏡を見ると、鎖骨の辺りに赤いバラの模様が見えた。



ーー何だろう、これ?



ステファニーは気になって擦ったり水で濡らしたりしてみたが、何も変わらなかった。



ステファニーは洗面所から出てエリックの所へ行った。



「ねぇエリック、これ何だと思う?今鏡見たらあったんだけど…。」


ステファニーは鎖骨のバラの模様を見せたが、エリックは知らないふりをした。



「い、いつの間に付いてたんだろうね、そんなの。でもタトゥーみたいで綺麗だと思うよー?」


「本当?まぁいいわ!今日は二人の尾行しましょう!」


エリックはごまかしてそう言った。

エリックに褒められて嬉しかったのか、ステファニーは大して気に留めていなかった。
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