Le Petit PrincesseII
船が走り出し、ヴァレンティーヌがはしゃいで外へ出ると、ヴァレンティーヌを追うようにステファニーも船の外へと出て行った。
ブライアンとエリックは取り残されると、ブライアンの方から話し出した。
「エリック、いつあのおまじない使ったんだ?」
「ステファニーが寝てる間だよ。」
「でもあのおまじないをしていれば大丈夫そうだ。僕の国で人間が無防備にしていたら大変だろう。」
「…何で?」
エリックが少し不安げにブライアンの顔を見ながら聞いた。
「僕の国は吸血鬼の国だからさ。魔法使いとは言え、魔法の使える人間だ。あのおまじないは守りのおまじないだからね。だが一番心配なのはヴァレンティーヌだよ。ヴァレンティーヌは人魚から人間になり、魔法を使う事は出来ないんだ…」
「でもブライアンが付けたおまじないが効いてくれてるんじゃないの?」
「あのおまじないは、守りたいと思う気持ちが強ければ強いほど効果も大きくなるんだ。」
「ブライアンは守りたいって気持ちがあるんじゃないの?」
「…僕は自信がないんだ…。出会ったばかりの彼女を守れる自信が。」
ブライアンはそう言って俯いた。
ブライアンとエリックは取り残されると、ブライアンの方から話し出した。
「エリック、いつあのおまじない使ったんだ?」
「ステファニーが寝てる間だよ。」
「でもあのおまじないをしていれば大丈夫そうだ。僕の国で人間が無防備にしていたら大変だろう。」
「…何で?」
エリックが少し不安げにブライアンの顔を見ながら聞いた。
「僕の国は吸血鬼の国だからさ。魔法使いとは言え、魔法の使える人間だ。あのおまじないは守りのおまじないだからね。だが一番心配なのはヴァレンティーヌだよ。ヴァレンティーヌは人魚から人間になり、魔法を使う事は出来ないんだ…」
「でもブライアンが付けたおまじないが効いてくれてるんじゃないの?」
「あのおまじないは、守りたいと思う気持ちが強ければ強いほど効果も大きくなるんだ。」
「ブライアンは守りたいって気持ちがあるんじゃないの?」
「…僕は自信がないんだ…。出会ったばかりの彼女を守れる自信が。」
ブライアンはそう言って俯いた。