ペット〜僕の歪んだ恋愛、友情〜
俺は、音に反応してビクッとなっていた。

「どうしたの?そんな、おどけた顔して?」
「いっいや。」
彼女は、バスローブ姿だった。
「ねぇ、あなたさ〜初めてでしょ?」
「いや。違う。」
「そんなこと言っても分かるんだけどね。」
「うえっ!?」
「やっぱり、初めて?」
「そうだよ。初めてだよ。」
彼女の見透かしたような目に僕は、負けた。
「じゃあ、優しく教えてアゲル。」
そう言った彼女は、僕を優しくつつんでくれた。
「目を閉じて。」
口に柔らかな何かがあたった。彼女の唇だった。
舌が、僕の口に入ってきた。
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