泡沫の頁
1.容赦しねぇからな。
文久3年 8月25日



私、芹沢 麗 (せりざわ れい)


は、


父、芹沢 鴨 (せりざわ かも)


に会うため、京まで歩いてきた。


新選組の屯所…


方向音痴な私にとって、ここまで来られた


のは、奇跡と言っていいだろう。


父上と会えるのなら、どれほど方向音痴だ


ろうと、必ず会いに行く。


だが、ここまで来られたのはよしとして、


屯所が見つからないのだ。


いや、ここで挫けてはいけない。


必ず見つける…!
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