【完】強引に、キス- 年下騎士 -
「ハッ……ッ…ハッ」
俺は夢中で走り、音亜のいる所へ向かう。
公園につき、音亜を見つけて叫んだ。
「音亜っ!」
俺が名前を呼ぶと、寒さで鼻先を真っ赤にした音亜が振り向く
「幸司…ひゃっ」
「音亜、ボケッ!お前何してんだよっ!こんなに冷たくなって、彼氏はッ!?」
目の前までいくと、音亜の頬に、ホットの缶を当てて怒鳴りつけた。
こんな冷たくなるまでなにしてんだよ…っ
そう胸を傷めていると
「来ない…、」
俺の問いかけに、音亜はボロボロと目から涙を流して答えた
「…音亜」
「来ないよ…来ない………もう………やだぁ…っ」
ギュゥッ
俺は音亜を力の限り抱きしめた。そのまま音亜は胸の中でしばらく泣き続ける
こんな苦しそうに泣くなんて…
音亜が幸せならそれでいいと思った。
でも、こんなの全然幸せじゃねえ
胸の中で泣き続ける音亜の頭を撫でながら、俺の心は怒りであふれていた
俺が音亜を幸せにする…