【完】強引に、キス- 年下騎士 -


俺は部屋を出てある事を決めた。


手には音亜の携帯


「音亜…悪い」

 
そう呟いて、電話の履歴にある男の名前に触れる


プルル…プルルルル


3コール目くらいか、男が電話にでた


「もしもしっ音亜かっ?!悪い、親父ともめてて…電話嬉しいよ…俺、まだお前が」


「おい」


自分のペースで話し続ける男に苛立ち、音亜には決して出さない低い声で話を区切る


「………なんだよ、弟か」


俺だと気づくと、男もまた低く、威圧感のある声を出す

「星凛高校の近くにある空き地にこい。音亜の事で話がある」


俺はそう言って一方的に電話をきった。

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