【完】強引に、キス- 年下騎士 -
一週間後、
帰宅した音亜がすごい足音鳴らして部屋まで走ってきた
「幸司っっっ!」
「音亜、おかえり 」
「あのね、見つかったの!!私の、お爺ちゃんっっ」
すっげえ笑顔で話す音亜
「まじかっ!!良かったじゃんか!」
音亜の肩を掴んで一緒に喜び合う
「でも、びっくりしちゃった。お爺ちゃんね、悠雅と同じ世界の人だったの」
「え……‥」
“同じ世界”
その言葉は俺の胸にぐさりと刺さり込んだ
本当に、心から嬉しいんだ。
これで、音亜は本当の意味で1人じゃなくなる。
でも……‥‥、うわ、最低だな俺、
嬉しい反面、音亜との世界の違いから、離れ離れになるんじゃねえかって気持ちがある