【完】強引に、キス- 年下騎士 -


「音亜ほんっっっとにゴメンッッッ」


店を出てすぐ、音亜に頭を下げる。


「もう良いよ、助けてくれる為だったんでしょ」


「いやっ!例えフリだったとしても、そこまでする必要なかった!俺等姉弟同然なんに、ほんっっっとにごめん」


そう、さっきしたキスは、男共を騙すための顔を近づけただけの“フリ”。


「もう、いいって。ホラ、帰ろ?」


笑顔で手を差し伸べてくれる音亜。


俺がその手を握ると、音亜は歩き出す。

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