【完】強引に、キス- 年下騎士 -
「だって、誰も考えねえじゃんか」
再び聞こえた声も、ハッキリしないまんまで俺の中のモヤモヤが声を張り上げさせた。
「だから何がだよ!ハッキリ言えや!」
「……ッッッ、思わなかったんだよ!幸司が、お、男好きだったなんてっっっ!!!」
「……………え」
「……ッッ」
振り返った悠生は目に涙をためていた。
待て、コイツ今なんて言った?
「お、俺っ、幸司の気持ち…考えてやんねえで…ごめんっ!でも俺、そんなつもりじゃなくて、そっちの趣味ねえし、」
「いや、ちょっと待て…。何を言ってんだ…」
顔を赤くして女みたいにプルプル震える姿は【見た目だけイケメン】の悠生からは程遠かった……、
「お、俺、考えたんだっ!お前の気持ちにどうしたら答えれるかって、!」
ドンドン近づいてくる悠生にさすがに少し後ずさりする。