【完】強引に、キス- 年下騎士 -


「音亜も大人になったかー、そうかそうかっ」


「や、やめてよっっ」


自分の苦しい思いを消す為に、おどけて話をする。


「ハハッ、俺もう寝るわ!腹出してねんなよ?」


音亜に明るく“おやすみ”と言って、部屋を出てすぐに自分の部屋に入った。


バタン


「…………………ッ」


部屋に入ると今まで堪えていた重いが溢れ出るように、頬を伝って流れ落ちる。


ズルズル

扉を背に、力が抜けて背中からズルズルとしゃがみこむ。


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