【完】強引に、キス- 年下騎士 -
音亜の首に印を見つけてから一週間後
施設に帰ると、光子さんが音亜の部屋の前にいた。
「光子さん、ただいま」
「幸司…おかえり」
「どうかしたの?」
どうやら、音亜が朝に登校してすぐに体調が悪いと言って帰ってきたらしい。
「大丈夫かしら……声をかけても返事もないし…」
「光子さん、俺に任してもらってい?」
光子さんからおにぎりを預かって、音亜に声をかける。
トントン
「音亜、ただいま。体調悪いって?大丈夫か?」
「……」
俺の質問に何も返事はない。