【完】強引に、キス- 年下騎士 -
数センチしか開けずに顔も見せない音亜に、俺は扉を手で掴み抵抗する音亜に無理矢理、開けようとする。
「やめて……っ」
「いやだっ!」
ガッ
当然、か細い音亜の力で俺にかなうはずもなく、扉が開かれ音亜の顔が目に入った。
「音亜」
音亜は、目が真っ赤に充血して身体は震えていた。
「いや…見ないで……」
ギュウ
「音亜、大丈夫、大丈夫だから、」
そっと音亜を包み込むように抱き締めて、背中をさすりながら声をかける。