【完】強引に、キス- 年下騎士 -
「 そだよね、毎日一緒だしねっ」
「…だな」
“毎日一緒”そんなのは意味がない。結局、音亜の気持ちが俺に向いてなかったら、ただの“弟”にしかなんねえんだよ…
「何かあったなら聞く。話せよ」
「ありがとう。でも、私自身まだ悩みとかハッキリしてるわけじゃないんだ」
「彼氏?」
「うん…そ」
寂しい顔で返事をする音亜の目を見て、そらせなかった
「ん?」
「…別に。でも、ま、幸せじゃないなら別れるのも考えてみたら。辛い恋なんて苦しいだけだよ」
「あ、それは大丈夫!」
「そ」
笑顔で即答の音亜に、俺は苛立ってしまい、冷たく返して部屋をでた