【完】強引に、キス- 年下騎士 -
今日はバレンタイン
音亜は友達がくるからって朝から慌ただしい
「きゃーっ」
バタバタバタッ
ほらまた、いつも鈍くさいくせに慌てるから今日は一段と鈍くさい
「ほら、大丈夫か?」
「幸司、ありがとう」
俺は音亜の手を握ると、いっきに引き上げた。
音亜が離れると、今度はミサが目の前で転げた。
「だ、大丈夫か?」
さっきの俺らの行動見てマネしたのか…
俺の手をとって立ち上がると、じっと顔を見て
「幸司くん、幸司くん彼女とか作んないの?」
って聞いてきた。
「つくらねーよ?」
「なんで?」
「好きな奴がいるから」
「ふーん」
ミサは納得したのかどうかわからない表情で去っていく
「なんだあれ」