【完】強引に、キス- 年下騎士 -
片付けを終えて、洗い物を拭いて棚に戻していると、音亜から声がかかる
「幸司、私からも。受け取ってくれる?」
俺は驚いて一瞬思考が停止した。
まさか、貰えるなんて思ってなかったから。
「ありがとっ!」
たぶん、ここ一番の笑顔出したんじゃないかってくらい喜んだ。
チョコは他の子達と同じ、溶かしたのを型にいれただけのチョコだったけど、たとえ義理だとしても、俺は音亜から貰えた事が本当に嬉しかった。
そして6時頃
「そろそろ行かなきゃ」
2人は支度を終えて、施設を出ていった。
俺の知らない男のもとへ…。音亜が幸せなら俺はこの気持ちを隠し続ける。
この今の兄弟のような親友のような、そんな関係がずっと続けば俺は幸せだ。
だから、絶対、幸せになれ。