青恋〜君と見た空〜
私達は、授業をサボって屋上にきた。
「どうしたの?胡桃が相談なんて珍しいじゃん。」
たしかに、梨々香が私に相談する事は結構あるけど、私からはなかったな。
「あのさ、胸がドキドキしたり、心臓が痛くなったりするんだけど、なんでかな」
梨々香は少し考えてから私に向き直った。
「胡桃、それは誰か、男の子の前で?」
え、なんでわかったんだろ。
「そ、そうだけど………。」
梨々香は何かを悟ったかのように、ニヤニヤしだした。