青恋〜君と見た空〜


そして、再び小声で話した。


「どういうこと?なんであきらめるの?」



びっくりするのもおかしくない。



このまえ、好きと気づいたばっかりなのに、いきなり諦めるなんてね。



「桜井くんに、右手のこと知られたくないの。
右手のこと知られたら、桜井くんは責任を感じちゃうでしょ。」



梨々香は、手を顎につけて考えこんだ。



「そういうことか。」


やっと、理解してくれたみたい。


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