青恋〜君と見た空〜


「だから、私が勝手にしたことだから桜井くんは何も悪くない。

確かにお医者さんに右手が動かないって言われた時はショックだったけど、今はこれっぽっちも後悔してないよ。」


私は、いつの間にか頬が濡れていて涙を流していた。



そんな私を桜井くんが優しく抱きしめた。



桜井くんの温もりはとっても温かくて安心できた。



「俺やっぱり、胡桃ちゃんが好き。
俺と付き合って下さい!」



「はい!」



桜井くんと私は、目を合わせてお互いに笑った。


自分の気持ちを伝えたら、こんなにも気持ちが軽くなるんだ。



話して、よかったな。


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