青恋〜君と見た空〜



「胡桃……、久しぶりね。」


なんで話しかけてくるの。


私の事、捨てたくせに……。


平然としてる母が許せなかった。



私は店を飛び出して、無我夢中ではしった。


「胡桃ちゃん!」


という桜井くんの声も聞こえたけど、今の私には止まる勇気がなかった。





しばらく走って、目の前にベンチがあった。


ずいぶんと走って疲れたから、ベンチに座って頭を整理しよう。



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