青恋〜君と見た空〜


とにかく一人になって頭を冷やしたかった。


図書室は誰もいないから落ち着く。


私は骨折についての本をたくさん集めて机について読み始めた。


だけど、集中することなんて出来なかった。


お医者さんの言葉が頭から離れなかった。


「あなたの右手首は二度と動かせないでしょう。」


その言葉が頭の中で何回もリピートされて私をどん底に落とす。


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