裏道万屋の事情
「ナオ〜アラシ〜一時間休憩して来ていいぞ!!あ、お昼はこれ食べて。」
お客さんの数が大分落ち着いてきたところで、はいっとあたし達に焼そばとお茶を渡しながらユウさんが言った。
や、やっとこさ休憩だぁ〜!!
この時をどれだけ待っていたことか…!!!!
『嵐っあっちの海の近くの岩に座りながら食べよっ!!』
「うん。」
あたしは嵐と店から出て岩の方へ向かった。
――と、その時。
「っつか、何であいついきなりドタキャンな訳??」
「何かよく分かんないけど無理だってー。まぁ前橋は菜子がいなくて寂しいのも分かるけどさぁ〜。」
「相原っ、てめっ…?!べっ…、別にそんなんじゃねぇし!!」
――んんっ……??
…何か非常に聞き覚えのある声のような―――
「あ〜あっ。折角菜子と一緒にイケメン尽くしの海の家行こうと思ったのになぁ〜…。あんたも来たからにはシケた面してんじゃないよ!!」
「…俺帰りてぇ。」
あたしは声のした方向をちらっと見た。
バチッ
タイミングよく振り返ったその人物と視線がぶつかる。
『………。』
「………。」
って………諒ぅ〜〜??!!
咄嗟にヤバいと思ったあたしはすぐに視線を逸らして歩きだそうとしたが――
「ぇ…、はっ???!!!おいお前っ!!何だその格好は???!!!」
「何〜どしたの前橋…」
今度は炭酸ジュースを飲みながらこっちへ近付いて来た人物と目が合う。
その人物…樹里はあたしを見るや否や、目を見開いて口に含み飲み込むはずだった炭酸ジュースをブーッ!!と勢い良く吹き出す。
それが弧を描いてビーチに横になって寝ているおっさんのハゲ頭にヒット!!
普段なら腹を抱えて笑いたいとこだが、今はもはやそれどころではない。
「ちょっ、あんたこんなとこで何やってんの??!!ってかどーしちゃったのその格好?!マジでそっちの道行っちゃった訳っ???!!!」
ひ…ひぃ〜〜〜!!!!!!
さ、最悪だ………。
まさか樹里が行こうと計画していた海がここだったとは……!!!!
お客さんの数が大分落ち着いてきたところで、はいっとあたし達に焼そばとお茶を渡しながらユウさんが言った。
や、やっとこさ休憩だぁ〜!!
この時をどれだけ待っていたことか…!!!!
『嵐っあっちの海の近くの岩に座りながら食べよっ!!』
「うん。」
あたしは嵐と店から出て岩の方へ向かった。
――と、その時。
「っつか、何であいついきなりドタキャンな訳??」
「何かよく分かんないけど無理だってー。まぁ前橋は菜子がいなくて寂しいのも分かるけどさぁ〜。」
「相原っ、てめっ…?!べっ…、別にそんなんじゃねぇし!!」
――んんっ……??
…何か非常に聞き覚えのある声のような―――
「あ〜あっ。折角菜子と一緒にイケメン尽くしの海の家行こうと思ったのになぁ〜…。あんたも来たからにはシケた面してんじゃないよ!!」
「…俺帰りてぇ。」
あたしは声のした方向をちらっと見た。
バチッ
タイミングよく振り返ったその人物と視線がぶつかる。
『………。』
「………。」
って………諒ぅ〜〜??!!
咄嗟にヤバいと思ったあたしはすぐに視線を逸らして歩きだそうとしたが――
「ぇ…、はっ???!!!おいお前っ!!何だその格好は???!!!」
「何〜どしたの前橋…」
今度は炭酸ジュースを飲みながらこっちへ近付いて来た人物と目が合う。
その人物…樹里はあたしを見るや否や、目を見開いて口に含み飲み込むはずだった炭酸ジュースをブーッ!!と勢い良く吹き出す。
それが弧を描いてビーチに横になって寝ているおっさんのハゲ頭にヒット!!
普段なら腹を抱えて笑いたいとこだが、今はもはやそれどころではない。
「ちょっ、あんたこんなとこで何やってんの??!!ってかどーしちゃったのその格好?!マジでそっちの道行っちゃった訳っ???!!!」
ひ…ひぃ〜〜〜!!!!!!
さ、最悪だ………。
まさか樹里が行こうと計画していた海がここだったとは……!!!!