裏道万屋の事情

『……や、俺はナオですけど??人違いじゃないですか??』



若干無理な気もするが…。

今ごまかせても今後バレる気もするが……。

あたしはとりあえずこの場はシラを切り通すことにした。





…のだが―――





「…菜子の友達??」




ば……バカヤロ〜〜っ!!!!

何菜子とか言ってくれちゃってんだっての??!!


あたしの必死の嘘はこの不思議キャラ、羽野 嵐の一言によりあっさりと打ち壊された。



「やっぱ菜子かよ!!」

「一体どういうことか、ぜぇ〜〜〜んぶ!!説明してもらいましょうかっ??!!」



うわ〜ほら見ろどうしてくれんだよこんチクショー!!



「……あ。ナオ。」



遅いからっ!!!!
もう遅いからっ!!!!!!



「ってか嵐くんと二人きりじゃんっ!!あたしの誘い断って二人でバカンスかコラっ???!!!」



凄い剣幕の樹里ちょん…。




もう………



マジで勘弁してよ〜〜〜っ??!!