裏道万屋の事情
ってか、仕事しなくていいのは良しとして…あたし嵐と何して遊べばいぃんだ??

海で付き合ってもない男の子と遊ぶって…あたしにはとてもじゃないけど何していいか分かんない。



『あっ、そっか!!!!』

「何だよ突然。」

『ちょっとあたし玄関の外で電話して来ますっ。』

「はーい、行ってらっしゃい。」


あたしは玄関へと急ぐ。

そーだよ!!何も二人だけで遊ぶことなんかないんじゃんっ!!!!

今ここには樹里ちょん達がいるではないかっ。

あたしは早速樹里に電話した。



『もすもす〜??俺俺っ!!』

(「もっし〜って俺俺詐欺かあんたはっ!?で、どしたー菜子??いや、ナオ??」)

『実はかくかくしかじかであたしと嵐は仕事しなくて良くなったんだけど、樹里ちょん明日から一緒に遊ばなーい??』

(「マジ?!やったっ!!!!いじる相手が前橋だけしか居なくて退屈してたとこなんだよね〜!!」)

『…どーいう意味かにゃ…??ってか他の友達はどーしたの??』

(「それがさ〜聞いてよ!!話せば短いんだけどさ、あたしの友達と前橋の友達、会った瞬間から意気投合してもうゴールインなんだよ?!」)


短っっっ!!
本当に短いなっ!!!!!!


『そっかぁ〜じゃぁ何か微妙だね。』

(「でしょー!?二人ですぐどっか行っちゃうから前橋とあたしは取り残され組だし…。」)

『どんまい樹里ちょん。』

(「はぁ……あんたも良いよね全く。格好良い嵐くんと仲が宜しいようで??」)

『だーかーらー!!!!』

(「はいはいっ。じゃ、まぁとりあえず明日の10時に菜子が手伝ってた海の家の前集合ね!!多分行くのはあたしと前橋だけだから。」)

『ほーいっ。んじゃーバイバイタリティー!!!!』

(「はいはい。」)



よぉ〜し。

これでとりあえず大丈夫そうだな!!


電話を終えたあたしは部屋へ戻った。
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