裏道万屋の事情




ガラッ








玄関のドアの音――



ミッションスタートの合図だっ!!!!





『いざ、しゅっぱぁ〜つ!!位置についてーよーい…』


ドンッ!!!!!!(っていう音は心の中で)




あたしはクラウチングスタートで走りだし、嵐の追跡を開始した。













それを何とも言えない表情で見ていた二人。



「…おい、弘。」

「…んー??」

「昨日で俺の元気の源切れたんだ。ちゃっちゃと買いに行くぞ。」

「はいはい、コーヒー牛乳ねー。輝ホント好きだよねー。…今日の買い物は長引くかもねー。」

「あぁ。まぁあの犬のやらかし具合によるけどな。」



そして、そう言った二人もまた菜子を追い掛けていった。











こうして軽いノリから始まったはずの追跡がこの先どうなるかなんて………













この時点ではそんな予想、


まだ誰にもできなかったんだ――…
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