裏道万屋の事情
あたし達は迷わず下への階段を進む。
するとそこには、左右両方に引くスライド式の大きな鉄製の扉があった。
きっと大きな倉庫か何かだろう。
よく見ると扉が少しだけ開いたままだ。
その隙間から中の奥の方に立っている嵐の後ろ姿が見えた。
『あらふごごっ…!!!!』
『嵐!!』と叫んで扉を開けようとしたあたしの口を後ろから輝さんに両手で押さえられ、変な声を発してしまった。
同時に扉から少し遠ざけられる。
『ふごっふごごごふごっ?!(何するんですかっ?!)』
「しっ。」
しっ、ってあんたぁ!!
こちとら息できないんだっての!!!!
また反論しようとしたとき、
「菜子ちゃん静かに。話し声が聞こえる。」
弘さんが小声で言う。
「中にいんのは嵐だけじゃねぇな………。」
あたしを解放した輝さんはそうつぶやいて隙間から中の様子をうかがう。
「〜〜〜〜〜〜。」
「〜〜〜〜〜〜。」
いまいち話の内容は聞き取れないけど、普通の会話ではあるようだ。
…ってか………
話してる相手って、
……一体誰───??
するとそこには、左右両方に引くスライド式の大きな鉄製の扉があった。
きっと大きな倉庫か何かだろう。
よく見ると扉が少しだけ開いたままだ。
その隙間から中の奥の方に立っている嵐の後ろ姿が見えた。
『あらふごごっ…!!!!』
『嵐!!』と叫んで扉を開けようとしたあたしの口を後ろから輝さんに両手で押さえられ、変な声を発してしまった。
同時に扉から少し遠ざけられる。
『ふごっふごごごふごっ?!(何するんですかっ?!)』
「しっ。」
しっ、ってあんたぁ!!
こちとら息できないんだっての!!!!
また反論しようとしたとき、
「菜子ちゃん静かに。話し声が聞こえる。」
弘さんが小声で言う。
「中にいんのは嵐だけじゃねぇな………。」
あたしを解放した輝さんはそうつぶやいて隙間から中の様子をうかがう。
「〜〜〜〜〜〜。」
「〜〜〜〜〜〜。」
いまいち話の内容は聞き取れないけど、普通の会話ではあるようだ。
…ってか………
話してる相手って、
……一体誰───??