裏道万屋の事情
「萌葱さんは俺達に幸せになってほしいんだよ。」

「……ははっ…!!……幸せ……??」











──ブンッ──


──パシッ──








その人は笑いだしたかと思うとまたいきなり鉄パイプを嵐に向かって投げ付けてきたが、嵐はそれを両手で受けとめた。



信じらんない…何なのこの人?!

殺す気………??


正気で鉄パイプ投げ付けてくるか普通??





それでも笑みを浮かべているその人を見て、何だか恐怖さえ感じる。


















──そうか…この人…










「幸せなんて、そんなもん──」







普通の笑顔じゃない…






















「──俺は当の昔に捨てたんだよ。」




















…目が笑ってないんだ…──















そんな冷笑に、あたしは思わず背中がゾクッとした。
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