裏道万屋の事情








「はいよっ。お嬢ちゃんにはこの光るブレスレットと箱ティッシュな。」

『……………。』



見事に外れくじ引いたなこりゃあ…。


光るブレスレットって聞こえは良いけどさ??

ほら、よくある暗いとこで蛍光に光るあれですよ。


あたしはあれの6本セットを100円ショップで見たことあるんですけど??

それが2本だけって完全にぼったくりじゃねぇか親父ぃぃ!!!!!!



と思いつつ腕にはめるあたし。



わーきれー。

うん、きれー。





「で、兄ちゃんは………」


――チリンチリーン♪――



おじさんがおもむろにベルを鳴らす。



「この店1番の大物、PS3と箱ティッシュだ!!持ってけ泥棒だ!!!!!!」

『えええっ???!!!弘さんすごいじゃないですか!!!!何つー強運の持ち主!!!!!!』

「いやー自分が1番ビックリだけどねー。」



すげぇ!!!!

ってか箱ティッシュは置いとくとして、何この商品の差は。



片や30円くらいなのに片や何万もするものって…











やっぱ弘さん、

あなたには敵いません!!!!!!



「でも僕テレビゲームとかあんまりやらないんだよねー。使わないのも勿体ないし、良かったら菜子ちゃん自由に使って良いからね。」

『本当ですか?!やったぁ♪』



うわぁーしかも良い人!!

どこまでも良い人!!!!



弘さん一生あなたに付いていきます!!!!!!
< 212 / 317 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop