裏道万屋の事情
「はいよっ。お嬢ちゃんにはこの光るブレスレットと箱ティッシュな。」
『……………。』
見事に外れくじ引いたなこりゃあ…。
光るブレスレットって聞こえは良いけどさ??
ほら、よくある暗いとこで蛍光に光るあれですよ。
あたしはあれの6本セットを100円ショップで見たことあるんですけど??
それが2本だけって完全にぼったくりじゃねぇか親父ぃぃ!!!!!!
と思いつつ腕にはめるあたし。
わーきれー。
うん、きれー。
「で、兄ちゃんは………」
――チリンチリーン♪――
おじさんがおもむろにベルを鳴らす。
「この店1番の大物、PS3と箱ティッシュだ!!持ってけ泥棒だ!!!!!!」
『えええっ???!!!弘さんすごいじゃないですか!!!!何つー強運の持ち主!!!!!!』
「いやー自分が1番ビックリだけどねー。」
すげぇ!!!!
ってか箱ティッシュは置いとくとして、何この商品の差は。
片や30円くらいなのに片や何万もするものって…
やっぱ弘さん、
あなたには敵いません!!!!!!
「でも僕テレビゲームとかあんまりやらないんだよねー。使わないのも勿体ないし、良かったら菜子ちゃん自由に使って良いからね。」
『本当ですか?!やったぁ♪』
うわぁーしかも良い人!!
どこまでも良い人!!!!
弘さん一生あなたに付いていきます!!!!!!