裏道万屋の事情
『「はぁ……はぁ……。」』
疲れた……
マジもう走れないって!!
二人の男をまいたあたしと少年は、とりあえず人の波に乗って歩いた。
「………大丈夫…??」
『…うん。何とか…。少年こそ大丈夫??』
「まぁ………っつーかさ、僕は――」
『あっ!!!!少年、あんなところにたこ焼きが!!!!食べよう??!!』
「はあぁっ???!!!」
『考えたらあたしお祭り来てからまだ何も食べてないないじゃんっ?!』
「知るかっ!!!!」
『違うよ少年。今のは読者の方に言ったのだよ。』
「ちょっ…あんたそれ結構なギリギリ発言っ!!!!」
『はい、行くよー。』
たこ焼きがあたしを呼んでるぜ!!!!!!
待ってろよ〜!!!!
列にならんでたこ焼きを買った。
『少年本当にいらないの??』
「いらないし。はぁ…たこ焼き食べてあんたの気が済んだら、僕はもう行くから。」
『少年んんん〜〜!!!!裸足のか弱い乙女を置いていくつもりぃっ???!!!』
「本当のか弱い乙女は下駄を飛び道具として使わないわ!!!!」
うーむ…。
君は生粋の正統派ツッコミだな、少年よ。