裏道万屋の事情
「最近姉さんはあいつらのグループに付きまとわれて困ってるんだ。さっきの二人以外にも仲間はいる。」

『そーだったんだ。でもそれって警察に相談した方が――』

「僕もそう思ったんだけど、姉さんが警察沙汰にはしたくないって…。交通事故で死んだ父さんと母さんが遺したこの神社の評判だけは落としたくないからって…。それで姉さんはずっと我慢していたんだ。」

『そっか。それで万屋に依頼したんだ。』

「うん。さっきの見れば分かったと思うけど、僕にもああだし…あまりにもしつこいからさ。万屋の噂は僕が前に聞いたことあったから、姉さんに勧めたんだ。」

『なるほどね。』



こういう事情があって万屋を必要としている人もいるんだ。


公に広まってる訳じゃなくても、万屋の存在価値は意外と大きいってことが改めて感じられる。


輝さんと弘さんってやっぱり凄い人なんだなー。





って、あたしこれ今までで一体何回言ってんだろ??
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