裏道万屋の事情























―――あれ…



どこだここ……??



目を覚ますと、あたしは冷たい床にうつ伏せに横たわっていた。


どうやら室内らしいが何だか埃っぽい。


起き上がるために動かそうとした両手首に違和感を感じる。


後ろで両手首を縛られていて動かすことができなかった。



『…うっわ…やられた……。』



仕方無いから手を使わずに上半身だけ起き上がる。



うわっ!!!!

最近使ってなかった腹筋にダイレクトな刺激来たぁぁぁ!!!!!!















ってかそれより、あたし確か――



『…あいつ等に、何か嗅がされて――』























「目ェ覚めた??」

『っ!!』



後ろを振り替えるとあのときのとは違う男が1人いた。

見た目まだ若そうで、茶髪で、その前髪をピンクのゴムでちょんまげのように結んでいる。

どちらかというと…人懐っこそうなかわいい系??

前髪を結んでいるせいか、そんな印象を受けた。


しかしあたしは即座に立ち上がって男と距離を取った。



「おいおいそんな警戒すんなってー。露骨すぎて傷付くじゃん!!」

『いやいやそりゃあんたこんな目に遭わされりゃぁ警戒するに決まってんじゃん?!』



一体何なんだこの人??!!
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